2015年 8月13日

 

君が去って行ってから 5年過ぎました。

まるで夢の中のような5年間でした。

今でも、「ただいま~」と明るくちょっと高い声で

何事もなかったようにリビングのドアを開けて

帰ってくるような気がしてなりません。


 元気にしていますか?

 

 この特別な日を 家族と そして 

君のかけがえのない友人たちが

君を想っています。





 

 

 

 


輿石さん

千晶さん

朋果さん

奈苗さん

菜々子さん

春奈さん


松見さん

弓乃さん

はる香さん  より



                    京都より

詩織へ

 

 久しぶり! もう少し前に出そうと思っていたのに、手紙遅くなってごめん。

便箋を前にして何書こうかなーって思うんだけど、結局いつも考えがごちゃごちゃして

まとまらないんだよね。遅くなった言い訳だけど。

 2015年。詩織と直接話すことができなくなって丸5年。この5年でまた地元の交友

関係が再燃してるよ!ここに詩織も呼べたら最高なのに!

昔、みんなでボーリング行ったとき、隣のレーンのやつらがうるさくて、一緒にゲーム

を強制終了させてやったこともあったね(笑)

そんなくだらない話でも絶対爆笑できるのに、呼んであげられなくてごめん。

 2015年ということは、90年生まれの詩織は25歳だね。覚えていますか?

中学の卒業文集か何かで、10年後の自分を想像して書いた一言を。

たしか詩織は「名字が変わっている、かも」と書いていたはずです。そんなこと俺が

覚えてるのはショックだったからでしょう。相手誰だよチクショーって(笑)

 でも神様はそんな戯言とは比にならない残酷な現実をもたらしてくれやがった。

その場に俺がいたら何か変わってたかも、いなかったとしても例えば頻繁に連絡取って

れば、ほんの少し何かが違っていたら...

 こうして詩織のことを考えながら手紙を書いていると、また会えるんじゃないかって

錯覚してしまうのが本当に不思議だけど、これって現実逃避しちゃってるってことなん

だろうか。

 いろいろごめんと思うのと同時に、とても感謝もしています。今でも俺の中で大きな

存在として残ってくれていて、今の俺を形作ってる様々なものの中に詩織もいてくれて

います。

 出会ってくれて本当にありがとう!!

 この気持ちと一緒に俺は現実を精いっぱい生きていきますので、見ていてください。

 ではまた!

                       2015年 8月 三枝 享祐